大学駅伝、応援する会

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神奈川大学〜箱根駅伝 展望〜

2018年
第94回東京箱根間往復大学駅
優勝候補:神奈川大学

今年の箱根駅伝で最も大会を沸かせたのは、神奈川大学なのではないでしょうか。チームは12年ぶりのシード権、そして大エースの誕生。今年のチームは神奈川大学史上、最も勢いのあるチームです。出雲駅伝では大エース鈴木健吾を外し、6位という結果に終わってしまいましたが、全日本大学駅伝では戻ってきた大エース鈴木健吾と共にチームが一致団結し、優勝。一気に箱根駅伝優勝候補にあがったチームです。

課題1.プレッシャーとの戦い
結果を出した、今年の箱根駅伝全日本大学駅伝は、いずれも前評判が良くなく、今年の箱根駅伝はシード権は厳しいという雰囲気、全日本大学駅伝では優勝争いは厳しいとの見方をされていました。しかし、両方とも前評判を上回る大快走。ミスなくそつなくこなしていった結果だと思います。けれど、出雲駅伝鈴木健吾がいない中で事前の記録会で好記録が連発したことにより優勝候補と言われていました。しかし、その中で6位。1区の山藤選手は2位で良いスタートダッシュを切りましたが3区の鈴木祐希選手がズルズルと順位を下げてからはチームが勢いに乗ることはなく6位。はっきりいって、プレッシャーに弱いような気がします。全日本大学駅伝はアンカーで鈴木健吾選手がいることにより、先頭と僅差であれは勝てるという安心感もあり、なんとか繋ぎました。しかし箱根駅伝は2区の序盤にアドバンテージをつくることになるので、それをきっちり守らなくてはいけません。往路優勝は射程圏内ですが、総合優勝は少し厳しいのではと思わされます。

課題2.山への不安
5区が不安要素としてある神奈川大学。昨年の5区を走った大野選手は14位。優勝するには、それ以上の順位が求められます。候補は登りの準備をしている?荻野選手か、今年8区で快走した大塚選手のどちらかでしょうか?ただ経験も浅いので、どこまで山を走りきれるかというのが勝負の要になるでしょう。5区は稼ぐことは出来ないので、とりあえず逃げ切るというのを考えたいです。まあ、4区で先行されてしまったら優勝は無いと思います。なので、5区までにしっかり先頭で繋ぐというのを前提ですので、そこまでは粘って欲しいです。


優勝候補の理由は?
他校に大エースがいないというのが大きいですね。鈴木健吾と同等に勝負できそうなのは、日本人だと駒沢の工藤有生か順天堂の塩尻和也くらいですね。それでも30秒以上のアドバンテージがあると考えられます。追う方は前に行かなくてはいけないというプレッシャー、責任感に追われますが、追われる側は抜かされないように落ち着いて入ることができます。繋ぎ区間が昨季よりも充実してきたので、今年は優勝候補としてのプレッシャーさえ乗り越えれば勢いで優勝も視野に入ります。今年が優勝できる唯一無二のチャンスです。去年は山で失速し、その後なんとか持ち直しました。今年、全日本大学駅伝で優勝したことにより総合力を持って勝負できるところを見せつけました。大きな難題はプレッシャーです。この大きなプレッシャーに打ち勝てるところが重要になってきます。今年の神奈川大学は勝たないといけない年です。チャンスのあるときに勝たないと勝てるチャンスは巡ってきません。鈴木健吾、そして現4年生が強力なので来年以降は厳しい戦いを強いられることが予想されます。ただこのチャンスをものにできれば、神奈川大学は強力なチームとなるでしょう。