大学駅伝、応援する会

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東海大学 〜箱根駅伝 展望〜

2018年
第94回東京箱根間往復大学駅
優勝候補:東海大学

今年の箱根駅伝で往路4区間を大胆に一年生を使うも撃沈。往路終わった時点で15位。しかし、一転して復路は復路唯一の一年生中島選手が6区59分台の区間8位と健闘。7区の石橋選手が怒涛の4人抜きで区間賞。そして春日選手、川端選手、林選手と粘りの走りでシード権獲得。上級生が意地を見せた大会となりました。ちなみに復路4位なのですが、復路2位の東洋大学とは10秒差ということなので、圧巻の復路の走りでした。今年の出雲駅伝では悲願の10年ぶりの優勝をゴールデンエイジたち二年生中心に優勝しました。全日本大学駅伝ではダブルエースの鬼塚、關の不発ながらも最終区まで優勝争いを演じる上級生の粘り強さを見せつけ、準優勝。出雲駅伝全日本大学駅伝をトータルで評価すると1番評価が高い大学になります。

課題1.ゴールデンエイジたちの脆さ
優勝候補に名乗りが上がっている東海大学ですが、一番の課題はゴールデンエイジたち2年生が安定しないことですね。例えば關選手は出雲駅伝では2年連続区間賞という強さを見せてる一方で箱根駅伝全日本大学駅伝ではイマイチな結果でした。個人的には悪いなりにもまとめることは出来てると思うのですが、優勝を考えるとそれではダメなわけです。鬼塚選手も全日本大学駅伝では2年連続で失速してますし、館澤選手は今年の箱根駅伝のみ失速してるだけですが…。このトリプルエースがきっちり噛み合えば出雲駅伝同様、付け入る隙が無いです。ただ、それが出来たのが出雲駅伝のみで全日本大学駅伝でも箱根駅伝でもなかなか噛み合ったところが見えないというのが現状です。とくに關選手が安定した結果を出せないというのが問題ですね。10000mの自己記録がチーム内トップにも関わらず、なかなか好調を維持できずにいるというところがありますね。他の選手たちも他校のエースたちと勝負できる力を持ってます。トリプルエースたちが仕事できるのかどうかが鍵になってきますね。

課題2.距離への不安
今年の箱根駅伝では距離への不安が露呈してしまいました。しかし出雲駅伝では昨年に引き続き黄金世代が勢いを見せ悲願の10年ぶりの優勝を果たします。ただ、出雲駅伝はスピード駅伝と呼ばれるように短い距離の駅伝になります。全日本大学駅伝箱根駅伝と距離が伸び、区間も増え箱根駅伝は最も距離も長く区間数も多いです。そこに対応できるかどうか不安があります。鬼塚選手、春日選手、川端選手、中島選手の4人は今年の箱根駅伝区間一桁と健闘しましたが、關選手、国行選手、松尾選手、館澤選手は失速。ただ、館澤選手は山の5区という特殊区間だったので、この結果だけでは何とも言えないですが、他の3人はとくに微妙ですね。長い距離に適正があると言い切れるのは高島平ロードレースで、あの川内優輝選手に競り勝った川端千都、3位になった中島怜利選手、同レースで入賞した国行選手、三上選手たちが結果をだしてます。そして今日の上尾ハーフで關選手が63分13秒の記録を出したので、そんなに長い距離が苦手なわけではないのかなと思いつつも63分台だと少し微妙な数字ですね。ただ風が強くコンディションも悪く日本人集団がスローペースだったこともあるため何とも言えませんがユニバーシアード金メダリストの片西ともそんなに差があるわけではないので悪くはないですが、この結果だと2区の線はないかなぁと思います。トラックほど爆発力をロードでは出せてないのが現状です。ただ全日本大学駅伝ではダブルエースがまさかの失速という展開ながら優勝争いしているので選手層の厚さは青山学院にも引けを感じさせません。ただ長い距離への適正が無いわけではないので、爆発力にかけたいところです。


優勝候補の理由は?
はっきり言って、選手層の厚さがあるのでトリプルエースがしっかり走れれば優勝争いに加われるというレベルです。あと、前哨戦の出雲駅伝全日本大学駅伝ともに高いレベルのレースをしてくれたので期待は持てます。…私は全大学の中で東海大学を応援していますし、とても大好きなチームです。それを前提に聞いてください。箱根駅伝の優勝は無理だと思ってます。それは今年度の様子を見てそう思ってます。今年の箱根駅伝で総合5位以内に入っていたら、優勝もゼロではないと思うのですが、シード権ギリギリの10位という結果。これを見ると5位以内は期待できますが、優勝となると話は別です。出雲駅伝では勢いを見せ優勝しましたが、全日本大学駅伝ではダブルエースの失速、上級生の活躍も虚しく2位と惜敗。全日本大学駅伝でのダブルエースの不発が箱根駅伝で響いてしまわないか不安というところがあります。ただ高いレベルの実力を持っている選手たちですし、長い距離に適正のある選手たちもおり、選手層の厚さは異常です。全日本大学駅伝もなんだかんだで結果は悪くありませんでした。総合力は全チームトップです。上級生と下級生の力が一致したとき、東海大学悲願の箱根駅伝総合優勝は目の前です。青山学院と神奈川大学は今年までがピークのような感じがしますが東海大学に関しては、来年からが勝負なので、ここでひとつ結果を残せれば来年以降に繋がり常勝校への道が築けます。今年の箱根駅伝は10位ですが5位の神奈川大学とは総合記録では2分1秒の差なので、そこまで実力差は無かったので、追い上げに期待したいですね。優勝は無理だと言いましたが、可能性が低いと感じてるだけでゼロだとは思ってません。出雲駅伝と同様に全てが噛み合えば優勝出来ると思います。