大学駅伝、応援する会

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全日本大学駅伝について〜1位から4位〜

今回の全日本大学駅伝、とても見応えのあるものでした!!
結果は全く予想外ではありませんでしたが、優勝候補筆頭の東海大学青山学院大学とここまで差をつけてというのに驚きました。

1位 神奈川大学
出雲駅伝では6位に沈むも、全日本大学駅伝では大エース鈴木健吾の快走。それは他の選手が最終8区まで、先頭の見える位置でつなぎ切ったというのが優勝に繋がったような気がします。神奈川大学は1区から誰一人ブレーキすることなく、先頭の見える位置をキープし続けました。特に1区の山藤選手は昨年の借りを返せましたし、5区の越川選手は見事な走りをしてくれました。箱根駅伝に関しては山登りの選手が見つかることが急務ですが、登りさえ克服すれば、自ずと往路優勝、そして総合優勝も見えてくるのではないのでしょうか。大エース鈴木健吾という大きな柱を中心にチームが仕上がってきてますね。

2位東海大学
出雲駅伝で優勝したことで、全日本大学駅伝でも優勝候補筆頭といわれた中での2位という結果。ただ収穫のあるレースだったように思います。まずは予想外の1区。鬼塚選手が終盤遅れて、まさかの1位と38秒差という結果に終わります。ここでせめて、先頭と10秒差であれば、東海大学に優勝の流れが引き寄せられていたかもしれません。2区は1年生の塩澤選手。エースがこぞって集まるこの区間ですが、地元の声を背にひた走ります。一度は青山学院の田村選手に追いつかれますが、最後の渾身のラストスパートで引き離し、5位に躍り出ます。原監督が試合前に各区間ごとの終盤戦で必ず先行したいということを言ってましたが、残念ながら、それを実行していったのは東海大学。青山学院の田村選手はラストで抜かすことは出来ませんでした。結果、塩澤選手は区間5位。エース区間で1年生ということを考えると本人としては満足してないようでしたが、合格点ではあると思います。今後に期待が持てる良い結果でした。3区の館澤選手は文句なしの区間賞。ここでぐいぐい順位を上げ、青山学院を引き離し2位に躍り出ます。昨年も3区で快走していましたし、ここで2度目の区間賞ということになりました。4区の關選手。ここが勝負の分かれ目だったように思います。せめて、ここで先頭の東洋大に追いつき、後ろを引き離せていたらと思います。ここでの關の苦戦が後々まで響きました。やはり今の大学駅伝ではエースがしっかりと役割を果たし、走ることが大事になるんだと思います。5区の港谷選手は越川選手には抜かされるも区間2位と好走。復帰戦で良いアピールが出来たのでは無いのでしょうか。ここで東洋大との差を詰め、青山学院との差を広げます。6区の国行選手で僅か1秒差ながらも、先頭に立ちます。そして、国行選手も僅か1秒差で区間賞を取り逃がします。7区の三上選手は抜群の安定感で少しずつ後続との差を広げます。惜しくも区間2位でしたが、神奈川大学とは僅か17秒差。もう、この時点で勝負は決まっていました。8区の川端選手は好走するも、17秒差を守ることができず、それどころか1分以上の差をつけられてしまうことに。ただ、川端選手は区間3位で唯一の58分台。ここまで好走しての結果なので、川端選手にはあっぱれです。後半の4区間は全員区間3位以内。このことを考えると關と鬼塚の本来の実力通り走れなかったのが、もったいないですね。あそこで流れを作っていれば優勝することもできたでしょう。ただ、両角監督の采配は合っていたと思います。やはりダブルエースの力不足が原因ですね。上級生が全員、好走したのでとても悔やまれます。

3位青山学院大学
最初に言っておきます。完全に監督の采配ミスです。最早それ以上に言う言葉はありません。期待に応えきれず、四年生の力がかみ合わなかったなどという要因がありますが、采配がしっかりハマっていれば、優勝は出来たと思います。ただ1区で全てが終わってしまいましたね。ここで1分以上遅れるのは監督も予想外だったと思います。ライバルの東海大学も遅れますが、東海大学とも40秒以上の差。ここで青山学院が先頭にいたら、結果は違ったかと思います。2区の田村選手は見事な走りでしたが、前述した通り、途中、東海大学に追いつきながらも最後離されてしまったのは残念です。3区の梶谷選手は区間4位と粘りますが、東海大学に引き離されます。4区の森田選手は見事な追い上げを見せて、東海大学に近づき、3位にまで順位を上げます。そして5区の下田選手。ここで下田選手が本来の力通りの走りが出来なかったことが悔やまれます。ただ、故障明けのエースを使わなきゃいけないチーム状況なのですかね…、青山学院は。そこが心配です。6区の竹石選手は区間4位と上々の走りでしたが、東海大学を詰めることは出来ませんでした。7区の小野田選手も頑張りますが、なかなか前とは詰まらず、アンカー鈴木選手へ。鈴木選手も区間4位と復帰戦で堂々の結果でしたが、神奈川大学とも東海大学とも離され、チームは3番に。一度も先頭争いにくい込むことは出来ませんでしたし、東海大学に先行して襷を渡すことすら出来ず、見せ場がほとんどありませんでした。この結果はチームに、どう影響するのかは分かりません。ただ、いまの青山学院の状況では箱根駅伝で優勝するのも厳しくなってきました。チーム状況はここ3年の中で一番厳しい結果になりました。神野世代と言われる2015年度から大学駅伝では2位以内をキープしてきた青山学院。そして、もうひとつ良くないことを言うと、去年の出雲駅伝2位、全日本大学駅伝3位は山梨学院です。そう、山梨学院は箱根駅伝で惨敗しています…。もちろん、シード落ちはないでしょうが、ただ、近年で1番厳しい結果になる可能性はあります。出雲駅伝全日本大学駅伝ともに原監督の采配ミスが素人から見ても感じ取られます。なんというか、意表を突いた区間配置をしてミスしてるところがありますね。箱根駅伝では、どのうような勝負をするつもりでしょうか。

4位駒澤大学
駒澤大学は1区片西選手、2区工藤選手のダブルエースを持ってきました。片西選手は先頭と1秒差で上々の滑り出しでしたが、2区の工藤選手が少し期待外れだったかな?と感じました。ここでもっと好走してくれていれば、目標の3位以内も見えていたと思います。3区物江選手が区間6位、4区下選手が区間7位。物江選手は合格点ではありますが、下選手には片西選手と来シーズンダブルエースとして引っ張ってもらいたいので、もう少し結果を出して欲しかったですかね。5区の加藤選手が区間7位。出雲駅伝での雪辱を晴らすことは出来ませんでしたが、合格点ではあると思います。(大八木監督はもっと上を目指していたとは思いますが(笑))6区の堀合選手の区間賞は見事です。ここで東洋大を抜かしきれなかったのは残念ですが…。7区の中村選手は初の大学駅伝。実は駒澤大学は、このいまの2年生を起用するのは初めて。なのでちょっと谷間の世代になってしまうのか?と思ってましたが、区間5位と健闘しましたね。これからの駒澤大学を引っ張ってほしいです。そして、8区はもう一人の2年生、山下選手。59分台前半ながらの区間7位。ただ、3位の青山学院とは約30秒差くらいだったので、それぞれがもう少し前を追っていたら青山崩しもいけたかなって思います。ただ、箱根駅伝では山登りの大塚選手が卒業し、山下りで走れる選手も見つかってないので、そこが課題ですね。山で上位に走れる選手が見つかったら、優勝も見えますね。

とりあえず、4位まで書かせてもらいます。次の記事では5位以降のチーム、要はシード権争いに関して書きたいと思います。
今回の優勝争いに関しては、神奈川大学が8区に鈴木選手を置けた時点で勝ちでしたね。ここで4区に鈴木健吾選手だったら、東海大学の方に分がありました。シード権争いをするんだったら、4区鈴木健吾選手のほうが安全だと思いますが、虎視眈々と優勝を狙ってましたね。ただ、全体の総合力としては東海大学の方が上だったと思います。区間5位以内の選手が6人。そのうち4人が区間2位以内。本当に關選手と鬼塚選手が好走してれば、8区でもう少し粘れたんじゃないでしょうか。ただ、上級生が意地を見せ、良い流れではありましたし、出だしで遅れながら終盤までトップを走っていたので、長い距離に対しての不安はそんなに感じられませんでした。青山学院は一度も優勝争いに入れず、ちぐはぐな展開でした。出雲駅伝から悪い流れが続いています。正直、区間3位、4位の選手が続いていたのを見ると、この順位は妥当かなと感じます。確実に隙がなかった神奈川大学はとにかくとしても、東海大学には隙があったのにも関わらず、そこに割って入れなかったのはチームとしての弱さが露呈してしまいました。原監督の采配ミスもありますが、期待に応えられない選手たちにも弱さがありますし、やはり流れを変えられるエースが田村選手しかいないのが課題ですね。駒澤大学は3位以内を目標にしたうえでの4位。青山学院に30秒と迫るところまで来ました。まだ本調子じゃないなぁっていう選手も多くいたので箱根駅伝が非常に楽しみです。混戦模様の大学駅伝ですが、箱根駅伝に関していえば、山の神…までいかなくても、山を登れる選手、山で上位にいける選手が優勝するのではないのでしょうか。あと、個人的に提案ですが、神奈川大学が往路優勝する手段の1つとしては、山登りを鈴木健吾選手にさせるのが良いかなって…。上位校が山を得意としてる選手が少ないので、ここで勝負をかけるのも面白いと思います。2区に関しては、ある程度力のある選手を配置すれば、大幅に遅れることはないような気がします。それにしても全区間区間賞を取ったのが違う選手ということらしいので、本当に戦国駅伝ですね。そして、青山学院の黄金時代は完全に終わりを告げました。これは、箱根駅伝で優勝すると仮定してもです。

長々と書きましたが、ますます大学駅伝楽しみになってきましたーー!